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春山昇華の豊健活教室

どうなる金利と株 リーマンショック後の30年を読む

第23回 金利の決まり方(後編)

2019年05月24日

相対交渉で決まるローン金利だが、実際はどうなっているのだろう?

個別の相対交渉とは言え、銀行の各支店が自由に顧客と交渉して金利を決めているわけではない。
やや単純化して説明すれば、下図のような期間と信用に応じたマトリクス表を、本部の統括部門で作成する。各支店は本部が決めた条件に従って融資を実行している。

 【銀行は貸付金利のマトリクスを持っている】


その中でも、信用が最高ランクの貸出先に適応される金利をプライム・レート(=最優遇貸出金利)と呼んでいる。

また、各地域の事情に応じて「キャンペーン金利」を打ち出して、その地域のシェアを他行から奪う作戦を実施することもある。その辺はビジネス戦略としての決定が行われる。

さらに、経済は生き物であり金利を決定する要因は常時変動するので、上記のマトリクス表も常時変動する。
変動の様子は下図のように、景気が拡大傾向で資金需要が増加する局面では、金利は上昇し、景気が後退傾向で資金需要が低迷する局面では、金利は低下する。景気の上下動にあわせ、銀行はそれぞれ金利を調整し決定する。

 【銀行は貸付金地のマトリクスを変動させる】


日銀などの中央銀行は、民間銀行に対して貸出状況を報告させている。それを知ることが、足元の景気の実態を最も早く察知する方法であり、中央銀行は金融政策を決める一助にしている。

今回のまとめ
相対交渉で決まるローン金利だが、銀行の支店が自由に顧客と交渉して金利を決めるのではなく、統括部門が作成した期間と信用に応じたマトリクス表に従って融資を実行している。

第24回「お金の貸し借りと金融政策」は、5月31日(金)に掲載予定です。
金融政策が金利を決めると言われるが・・・

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執筆者プロフィール

春山 昇華(はるやま しょうか)
1978年京都大学法学部卒。87年から英国・ロンドンにて株式と債券による国際分散投資に従事。オフショア登録ファンドでトップの成績を記録。帰国後は、国内系・外資系の投資顧問会社などで年金基金の運用に従事したのち、投信の立ち上げと内外株式のCIOなど多彩な活躍。
個人投資家による投資立国の必要性を感じ、投資知識の普及を目指して96年よりネットで情報を提供する。現在は個人投資家を対象に春山ゼミを主宰するとともに、企業向けのアドバイスも行っている。
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