三井住友トラスト・アセットマネジメント
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インパクト投資戦略

インパクト投資とは、投資を通じて経済的リターンと社会的リターンの双方を追求する投資戦略であり、その社会的リターンを測定して開示することに特徴があります。下図では縦軸に投資先の企業価値が向上することで得られる投資収益である経済的リターンを、横軸には社会課題解決への取り組みを通じて得られる社会的リターンを取り、インパクト投資の位置づけを示しています。
社会課題の解決と投資収益の獲得、両方を実現していくために、長期視点で企業を評価し投資することが重要であると当社は考えています。

SDGsとインパクト

持続的な開発目標であるSDGsは2015年に国連で採択されました。ご存知の通り、SDGsは17のゴールと169の具体的なターゲットが設定されています。当社のインパクト投資戦略においては、この SDGsのゴールに結びつく社会課題解決を強く意識しています。
このゴール達成には、年間5兆ドル~7兆ドルの資金が必要と言われていますが、その際に民間資金の活用や企業のビジネスの力は不可欠だと当社は考えています。
先般、日本政府が2050年までにカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す宣言をしましたが、今後、SDGsで掲げられたゴール達成に向けた国を挙げての取り組みが、グローバルで行われていくことが予想されます。


https://www.un.org/sustainabledevelopment/

社会課題を解決するビジネス実践力に注目

当社では世界の長期的な構造変化やそこから生じる社会課題、SDGsのゴールとの関係から下表に掲げる9つの「課題解決領域」を設定しています。これらは、企業にとって大きな成長機会であると同時に、ビジネスを通じて社会課題を解決する「インパクト機会」であると当社は考えています。

社会課題解決に資するとともに、長期の時間軸で拡大を予想するビジネスとして、当社では、例えば以下のようなものを想定しています。

  • 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で現実となった感染症の脅威を解決する新しいヘルスケア
  • 年々進む地球の温暖化抑制に向けたグリーンエネルギーの拡大につながるビジネス
  • SDGsのスローガンである「 誰一人取り残さない」を達成するための格差解消や教育等に関連するビジネス
  • 人々が暮らす街や自然環境を持続可能なものとするビジネス
  • 持続的な世界の発展を支える研究開発や生産性向上を実現するビジネス

一方で、未解決の課題をビジネスを通じて解決するには、有限である地球環境との共存を前提とした企業のイノベーション、そしてビジネス実践力が重要と考えています。当社ではこうした企業のビジネス実践力を評価するため、財務情報だけでなく、経営陣や企業の組織力、事業戦略といった「非財務情報」の評価が重要と考え、注力しています。
次ページでは、「日本株式インパクト投資戦略」「世界株式インパクト投資戦略」につきまして、それぞれの投資戦略の概要、特徴を担当ファンドマネージャーから紹介いたします。