三井住友トラスト・アセットマネジメント
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三井住友トラスト・グループ

SMTAMのESGインテグレーション

当社では重要なESG課題を12項目からなる「ESGマテリアリティ」として特定しています。「ESGマテリアリティ」に基づいた自社ESGスコア算出、当社独自の仕組みであるMBIS®を活用した非財務評価を行い、それらをポートフォリオの特性に合わせて投資の意思決定に反映することで投資リターン(投資収益)の最大化を目指しています。

ESGインテグレーションのプロセス



ESGマテリアリティ

ESGマテリアリティとは、投資先の価値向上や持続的成長を推進するうえで、当社が重要であると考えるESG課題を指します。当社が行う投資先のESG評価や、エンゲージメント活動や議決権行使判断を含めた「ESG投資」を行うに当たっては、このESGマテリアリティを考慮します。

自社ESGスコア

当社では、原則、全資産の投資ユニバースに対して自社ESGスコアを付与しています。自社ESGスコアは、国や企業等に対してESG課題が与える機会やリスクへの影響を分析し、投資家視点で付与する当社の投資評価指標です。ESGマテリアリティに基づき、外部ESGデータ等の活用と、アナリスト等のリサーチ活動やエンゲージメント活動を通じて得た情報や分析結果の反映により算出します。株式やREITであれば業績・財務状況やバリュエーション、ソブリンや事業債であれば信用力評価やスプレッド評価などを加え、銘柄選択や投資ウェイト決定を実施します。

MBIS®※2

MBIS®は、ESG要素も含む非財務情報を活用した、企業の中長期的な持続的成長性を評価する当社独自の仕組みで、国内企業について2015年から評価を開始し、国内株式、国内債券運用におけるESGインテグレーションに活用しています。アナリストのカバー企業について、提供する商品・サービスの付加価値の高さやその持続性、付加価値の提供を支えるガバナンス体制、持続的成長の基盤となる社会・環境への影響度など、財務情報では表現しきれない「非財務情報」を収集・分析・評価しています。MBIS®のMは経営(Management)、Bは事業基盤(Business Franchise)、Iは市場動向(Industry)、Sは事業戦略(Strategy)を表しており、各評価項目においては自社ESGスコアの評価も取り込んでいます。各企業のESG課題への取り組みを通じた、新たな市場やビジネスモデルの創出による事業化・収益化といった投資機会(オポチュニティ)やリスクが、企業の中長期的な持続的成長性に与える影響を考慮しています。また、SDGsの概念を取り込んで17のゴールを意識した評価を行っています。

投資へのESG要素の考慮

ESGマテリアリティに照らし非人道的兵器(Controversial Weapons)とされるものの中でクラスター爆弾、対人地雷、生物・化学兵器を製造する企業の株式について、企業の事情でエンゲージメントができない場合には、アクティブファンド(株式・債券)において投資対象から除外します。その後、各資産ごとの特性に応じてMBIS®や自社ESGスコアを投資判断に反映します。



※1 外部ESGデータベンダー等のデータは、当社独自のESG定量評価等の参考としています。ベンダー等と年に1回以上対話を実施し、当社の活用内容を踏まえたサービス内容の確認、および改善(ユニバースの拡大、データの精度向上、不祥事情報の充実等)について協議を行っています。
※2 MBIS®は三井住友トラスト・アセットマネジメントの登録商標です。
※3 スクリーニングの結果は9社と限定的です。なお、9社については1年前から変動はありません(2023年6月末現在)。
Anhui Great Wall Military Industry Co., Ltd.、Aselsan Elektronik Sanayi ve Ticaret AS、LIG Nex1 Co., Ltd.
Poongsan Corp.、POONGSAN HOLDINGS Corp.、SNT DYNAMICS Co., Ltd.、SNT Holdings Co., Ltd.、China Aerospace Science & Technology Group Co., Ltd.、Israel Aerospace Industries Ltd.