三井住友トラスト・アセットマネジメント
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三井住友トラスト・グループ

SMTAM個社のエンゲージメント

トップダウンアプローチ・エンゲージメント

当社のESGマテリアリティに関連するESGデータを用いてスクリーニングを実施し、エンゲージメントの優先度が高い投資先企業をトップダウンで抽出します。基本的にはその中から、当社が考える投資先企業のESG課題が企業にとっても重要度の高い100社前後を厳選して行うエンゲージメント手法がトップダウンアプローチです。
企業のESG課題やESG経営の浸透度に応じて、当社のESGマテリアリティに紐付くゴール(長期目標)とターゲット(中間目標)を設定してエンゲージメントを推進します。
これまでの数多くのエンゲージメントの蓄積による「企業や業界動向への深い理解や知見」、国内外イニシアチブを通じて得られる「ESGに関するグローバル潮流に関する知見」を基に効果的なゴールとターゲットを設定し、実効的なエンゲージメントを行います。

エンゲージメントの進捗状況を各企業に設定したターゲット別に四つの段階で管理し、また、ターゲット達成後、施策実行やその先の課題解決までのモニタリングも行うことを特徴としています。

図表1:トップダウン・アプローチのフロー

2023年度の活動実績について(2023年7月~2024年6月)

マテリアリティ別エンゲージメント構成について

2023年度のマテリアリティ別構成比は、気候変動23% 、環境関連機会14%、人的資本16%、人権とコミュニティ11%、企業行動10%となりました。
特に、資本効率向上、事業ポートフォリオ改革、資本政策、などを含む「企業行動」でPBR1倍割れ解消に向けた積極的な対話を実施しました。

ステップの進展状況について(対前年比の状況)

2024年6月末時点での対話ステージは、 2024年4月時にテーマ追加した影響を除くと、Eで平均4.0step、Gで平均4.1stepとなり、順調な進捗と評価しています。ただし、ステップ4(経営層と課題共有)が前年度からは増加した一方、ステップ5、6の企業行動に至った数は、前年を下回り、課題と認識しています。一部で企業行動が発生したものの、ゴールはさらに高いレベルのターゲットを設定していることが、要因の一つと分析しています。 2024年度は、経営層とともに課題解決を模索し、ステップ5や6につなげられるよう企業の取り組みを支援していきます。