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投資の意思決定におけるESGの考慮


投資の意思決定におけるESGの考慮は、 「責任ある機関投資家」としての当社のスチュワードシップ活動の三つの柱の一つです。投資先企業がESG課題に取り組むことを通じて社会的な価値(社会課題の解決や社会への貢献)と経済的な価値・利益の両方を創出することを後押しするとともに、それを投資において考慮し、お客さまの中長期的な投資リターンの最大化やダウンサイドリスクの抑制を実現することは、インベストメント・チェーンにおける資産運用会社の重要な役割だと考えています。ここでは、「投資の意思決定におけるESGの考慮」の概要と主要資産における代表事例について説明します。

ESGを投資の意思決定に考慮する流れ



投資先企業の評価(1):自社ESGスコア

当社では、原則、全資産の投資ユニバースに対して自社ESGスコアを付与しています。自社ESGスコアは、国や企業等に対してESG課題が与える機会やリスクへの影響を分析し、投資家視点で付与する当社の投資評価指標です。ESGマテリアリティに基づき、外部ESGデータ等の活用と、アナリスト等のリサーチやエンゲージメントを通じて得た情報や分析結果の反映により算出します。

投資先企業の評価(2):MBIS®※2

MBIS®は、ESG要素も含む非財務情報を活用した、企業の中長期的な持続的成長性を評価する当社独自の仕組みで、国内株式および国内債券の運用において活用しています。アナリストのカバー企業について、ESG課題への取り組みを通じた、新たな市場やビジネスモデルの創出による事業化・収益化といった投資機会(オポチュニティ)やリスクが、その中長期的な持続的成長性に与える影響を考慮しています。MBIS®のMは経営(Management)、Bは事業基盤(Business Franchise)、Iは市場動向(Industry)、Sは事業戦略(Strategy)を表し、各評価項目においては自社ESGスコアの評価も取り込みます。また、SDGsの概念を取り込んで17のゴールを意識した評価を行っています。

投資判断への反映

マテリアリティに照らし非人道的兵器(ControversialWeapons)とされる中でクラスター爆弾、対人地雷、生物・化学兵器を製造する企業の株式について、企業の事情でエンゲージメントができない場合には、アクティブファンド(株式・債券)において投資対象から除外します。その後、各資産、各投資戦略ごとの特性に応じてMBIS®や自社ESGスコアを投資判断に反映します。
代表事例の概要を以下のページでご紹介します。

▷国内株式・J-REIT

▷パッシブESG投資戦略

※1 外部ESGデータベンダー等のデータは、当社独自のESG定量評価等の参考としています。ベンダー等と年に1回以上対話を実施し、必要に応じ当社の活用内容を踏まえたサービス内容の確認、および改善(ユニバースの拡大、データの精度向上、不祥事情報の充実等)について協議を行っています。
※2 MBIS®は三井住友トラスト・アセットマネジメントの登録商標です。
※3 スクリーニングの結果は前年比1社減の8社で限定的です(2024年6月末現在)。
Anhui Great Wall Military Industry Co., Ltd.、LIG Nex1 Co., Ltd.
Poongsan Corp.、POONGSAN HOLDINGS Corp.、SNT DYNAMICS Co., Ltd.、SNT Holdings Co., Ltd.、China Aerospace Science & Technology GroupCo., Ltd.、Israel Aerospace Industries Ltd.