ウィークリーレポート・マンスリーレポート
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今から10年前の2008年9月リーマンショックが起こった。それから10年、世界の金利は大きく下がった。
一方、株価は、リーマンショックという100年に一度の金融危機で世界経済は崩壊するという懸念をよそに、2009年1月を底にじりじりと上昇して今日に至っている。
金利は世界経済の暗黒面を織り込みながら低下し、株価は暗いトンネルの先の光に身をゆだねて上昇した。
この違いは何故だろう?
どちらが正しいのだろう?
1982年の夏、世界の株価は冷戦の終結と金利の低下を織り込み始めた。ポスト冷戦相場が始まった。2008年の秋に大天井を打って2009年1月まで下がり続けた。26年余りの起承転結が終わった。
2009年2月から、新しい相場が始まった。ポスト・リーマンショック相場が始まったのだ。
おそらく今回も約30年の相場になるだろう。
2018年は日米の金利の上昇が目立っている。
世界中の金利が上がり続けるのだろうか?
インフレの時代がくるのだろうか?
金利の上昇が株価の暴落を引き起こすのだろうか?
株式や債券を捨てて商品に投資するのが賢明なのだろうか?
それらを理解するために、様々な事象を分析しながら考えてみたい。
今回のまとめ
金利は、リーマンショック後に異常なレベルまで低下し、その状態が続いている。
株価は2009年から上昇がスタートし、高値を更新している。
2018年に変化がおこりそうな気配を見せ、市場は迷っている。
第2回「80年前の失敗」は、12月14日(金)掲載予定です。
リーマンショック後の対応策は、80年前の失敗を繰り返さないという意思のもとに実行された・・・
※当資料は春山昇華氏の個人の見解であり、三井住友トラスト・アセットマネジメントの見解を示すものではありません。また、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。
※当資料の内容は掲載時点における市場環境やこれに関する春山昇華氏の見解や予測を示すものであり、春山昇華氏および三井住友トラスト・アセットマネジメントがその正確性、完全性を保証するものではありません。