ウィークリーレポート・マンスリーレポート
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「貯金しないとな」そう思ったことはきっとあるでしょう。
欲しいものがあったり、行きたいところがあったりと。
将来に備えてという場合もあるかもしれません。
お金を貯めるということは確かに必要なことでしょう。あなたはどう貯めますか?
淡々と貯金を懸命にするだけですか?
今から30年位前、預貯金の金利は4〜6%で、預貯金だけで十分な時代でした。それはものすごいことで、例えば6%であれば、12年も預ければ金額が約2倍にもなるほどです。しかし経済の状況は変わり、今の預金金利は普通預金で0.001%ほどです。10万円を1年銀行に預けても、利息は1円にしかなりません。普通預金より利率の高い定期預金でも0.01%ほど。この超低金利な状態が、もう何年も続いているのです。
預貯金の魅力が少なくなった今、注目されているのは「投資」。お金を預けるだけから増やすことが注目されるようになってきました。
皆さんはまず、お金の預け先として投資は考えにくいでしょうし、なんとなく危険などと、良くないイメージを持っていて、やっていない人も多いでしょう。
しかし、少額の投資を長期間続けることで、より少ないリスクで運用できることが知られてきました。そのため、国も投資の制度を用意して、多くの人に勧めています。正しい知識をもって取り組むと、ゆっくりと年2〜6%などの利益を出しながら増やすことが期待できます。今ではお金をただ“貯金する”よりも“増やす”期待ができると言えるでしょう。
また、私たちの生活に必要な「物」の値段は、年々上がっています。詳しくは今後、段階を追って説明したいと思いますが、物価上昇への対応が期待できることも、投資をするメリットです。
それなら貯金をしないで全額投資をしたほうがいいだろう、と思うかもしれませんが、それは大きな間違いです。投資した金額は、その評価が日々変わります。お金が必要な時に、その評価額が高い状況とは限りません。投資は、お金が必要になった時にすぐ使えるお金としては頼りないのです。ですから近い将来に備えるには、やはり預貯金が安心です。要するに、この貯金と投資のバランスがお金を貯めることには重要なのです。
お子さまとお金の話をしますか?
「お金は大事に使いなさい」、「いくら持っているかなんて外で話してはだめよ」などとは教えても、具体的なお金の教育までは、どう伝えて良いのか悩ましく思っていらっしゃるご家庭も多いのではないでしょうか。
私たちが生きていくうえで正しくお金と付き合うということは、とても大切なことです。
いろいろな情報を得て、自分にあった方法を見つけ知識を重ね、少しでも早くから取り組むことが理想です。
このコラムを読み進めていただくことで、親である私たちはもちろんお子さまにも、お金の知識や判断力を身に付けていただけるよう、わかりやすくお伝えしていきたいと思います。
第2回「お金ってなんだろう」は6月6日(木)に掲載予定です。
※当資料は横山光昭氏の個人の見解であり、三井住友トラスト・アセットマネジメントの見解を示すものではありません。また、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。
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