ウィークリーレポート・マンスリーレポート
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こんにちは、うだひろえです。
前回、投資の新たな勉強として、身近にある「未来のチカラ」を探してみることにしました私。
早速周りを見渡してみると、今はやはり長引くコロナ禍で苦しい中、みなさんなんとかしようと様々な工夫をしているように思います。
マスクの着用はもちろん、スーパーのレジのビニールシートや、充実したテイクアウト、宅配の置き配などもすっかり当たり前になりました。
我が家も先日、ファーストフードの「非接触デリバリー」を利用しました。アプリで注文、オンライン決済。配達員さんは到着後、玄関先に商品を置いてから、インターホンで呼び出してくれます。私が玄関先に受け取りに出ると、配達員さんは少し離れたところで会釈をして、受け取りの確認をしてくれました。
ありがたいなあと思う同時に、雨の日も雪の日もお仕事する配達員さんは本当に大変だ……などと心配にもなりました。
テレビのニュースなどでは、ドローンやロボットを使って宅配サービスを開発している、なんて映像も見かけます。With/Afterコロナの時代には、人と人との接触を減らせる技術の重要性をより一層痛感することになりそうです。
すでに工場や無人配送車などの産業ロボットが活躍しており、作業する人が密集することで高くなる感染リスクを軽減できているようです。
そのような「ファクトリーオートメーション」(工場における生産工程の自動化を図るシステム)は、今までも過重労働などの劣悪な労働環境から人々を解放してきました。危険を冒してまで人間がしてきた仕事は、ロボットに代わってもらうことが容易になっています。
となると、「ロボットに人間の仕事が奪われるのでは!?」なんて雇用喪失が懸念される声も聞かれますが、IT・ロボット分野の発達によりまた新たな雇用を生み出しており、私たちは今まで以上に人間らしい創造性を活かした働き方ができるようになっています。
また、「そこ」でしか仕事をするしかなかった人たちにとっては、ロボットに代わってもらうことで「働く場所」の自由度が上がることも考えられます。そうなると、「急な転勤」なども減り、ライフイベントに合わせて無理なく働き続けられることが可能になるように思います。
現在も、コロナ禍でリモートワークが推奨されるようになったものの、「どうしても『そこ』に出勤しないといけない」というお仕事は確実にあります。しかしそれも少しずつロボットの代用が可能になるのではと考えると、より人々の暮らしが、社会が、豊かになることがイメージできます。
企業としても、今までは生産性の向上やコスト低減ばかりがファクトリーオートメーションのメリットだと声高に言われておりましたが、現在は、人間が作業することによる避けられないミスや、従業員の熟練度によるバラツキなどをなくすべく、品質向上や製造工程の柔軟性向上を目的とするようになってきているそうです。
働く人だけでなく、そのサービスを受け取る人にとってもいいことばかりな印象です。
ここまで見てきて、なるほど「未来のチカラ」を持っている「成長企業」というのは、利益を追求するばかりではなく、働く人、サービスを受け取る人の暮らしを豊かにすることで、成長し続けているのだなと、まざまざとわかります。
私のお金が、そんな企業で働いてくれたら、私も誇らしい気持ちになりそうです。
しかしこのロボ分野、もう少し奥が深そうです。次回はそちらも覗いてみようと思います。
※当資料はうだひろえ氏の個人の見解であり、三井住友トラスト・
※当資料の内容は掲載時点における市場環境やこれに関するうだひ