ウィークリーレポート・マンスリーレポート
印刷する場合はこちらをご利用ください。▶ PDF版を表示
こんにちは、うだひろえです。
こちらの連載で、「自分のお金の働き先」を探しつつ、今まで知らなかった「未来のチカラ」を勉強させてもらっております。
前回、前々回の「ロボット」分野に続き、今回取り上げるのは「バイオ・メディカル」。主にバイオテクノロジー、医薬品、医療機器の分野です。
言葉だけ見ると難しそうでとっつきにくい印象がありますが、身近なところにその進化を感じることができます。
例えばお薬。先日、もう何年も掛かり付けのお医者様から、「新たなお薬が出たんですよ」と説明を受けました。1日2回の服用が1日1回でよくなり、服用後眠気があったのがなくなるとのことで、ならばと、お薬を変えました。飲んでみると確かに効果はあり、新薬のありがたさを感じたものです。
また、ワクチン製造などのニュースを耳にすることも多い昨今ですが、もっと身近に、例えば子どもの予防接種でも三種混合が四種混合になったりと、この数年でも確実に発展していることに思い当たります。このように、普段当たり前のように受け入れている「進化」ですが、改めて考えてみますと、バイオ・メディカル関連企業では日々研究が行われ、私たちの健康のために進化を続けているのだと想像でき、胸が熱くなります。これらの技術が、この先、どれだけの進化をしていくのだろう、と考えることは、私たちの未来を優しく照らしてくれます。
人生100年時代を迎え、予防医療の大事さを痛感する場面は多くあり、私も年に1度の人間ドッグは欠かさないようにしております。しかし「それでも、病気になったら」という漠然とした不安は、常につきまとっています。
それが、バイオテクノロジーの進歩によって、治療できることは日々増えている……なんて話を聞いたら。ぼんやりとだけ照らされていた未来が、はっきりと明るくなるのを感じます。
バイオテクノロジーを応用した医薬品には、糖尿病治療薬として使用されるインスリンなど、すでに様々なものがあります。そのような「バイオ医薬品」が、様々な企業努力による技術革新によって、新たな治療を実現しているのだそうです。
そう、ニュースなどでよく耳にする「遺伝子治療」、「再生医療」も、バイオテクノロジーを用いた治療方法ですね。「iPS細胞」を使った再生医療という話題もよく聞きます。自分の体から「幹細胞」を採取して増やし、新しい組織や臓器を再生し、もとの体に戻す、という研究がされているなどと聞くと、技術の進歩に驚かされます。もう少し詳しく、具体的な例を見てみますと、未来への期待が、より確実に感じられます。
例えば、完治が難しいとされているような「希少がん」の分野では、そもそものがん細胞の転移や増殖を食い止めるような薬の開発が行われているのだそうです。
また、「個別化医療」といった、患者の体質や病気に対する遺伝子を調べた上で、個々人に合った治療・投薬ができるようにもなってきているそうで、そうすることで、効果はより高く、副作用はより少ないなど、身体への負担を抑えた治療ができるようになることが期待されているのだとか。
このような技術革新によって、医療全般が確実に成長していることが見えてきます。と同時に、その成長が、私たちが抱える「病への不安」を軽減してくれることが実感できます。そしてその成長が、私たちの「健康」を守ってくれている、未来を明るくしてくれるんだと思うと、バイオ・メディカル関連企業を応援したい気持ちになることは必然と言えるでしょう。
今回も、明るい未来を期待できる分野を覗くことができました。
次回は、また違った角度から、バイオ・メディカル分野を覗いてみたいと思います。
※当資料はうだひろえ氏の個人の見解であり、三井住友トラスト・
※当資料の内容は掲載時点における市場環境やこれに関するうだひ