ウィークリーレポート・マンスリーレポート
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新型コロナウイルス感染症の蔓延によって世界中の人々が未曾有の苦難に直面しました。COVID-19という未知のウイルスに対して有効な治療手段がなかったために、三密(密閉・密集・密接)回避、手洗い・消毒、マスク着用といった基本的な感染予防対策で対応するしかありませんでした。この間に世界のバイオ・製薬企業が急ピッチでワクチン開発を進め、政府の資金支援と承認迅速化の後押しもあって、開発からわずか一年余りでモデルナ、ファイザー、アストラゼネカといった欧米のバイオ・製薬企業がワクチン開発・販売に漕ぎ着け、ワクチン接種の浸透に伴って世界の感染者数はようやく減少に向かいました。コロナ禍は世界の人々があらためて健康の大切さを意識する契機となりました。
ただ、パンデミック(感染爆発)の中で先進国と途上国の医療アクセスの格差も露呈しました。コロナワクチンの供給量に制約がある中で、資金力のある先進国が必要量のワクチンを入手し、感染者数、死亡者数の押さえ込みに成功していますが、途上国は必要な量のワクチン確保に苦労しています。WHO(世界保健機関)が中心となって途上国へのワクチン供給を進めていますが、非常時において先進国と途上国の医療アクセスの格差が浮き彫りになりました。
SDGs(持続可能な開発目標)では「すべての人々に対して健康と福祉を」という目標が示されており(目標3)、その具体的なターゲットとしてすべての人々に対する保健サービスへのアクセスや三大感染症(エイズ・結核・マラリア)を中心とした感染症の根絶が設定されています。
また、新型コロナウイルスよるパンデミックに隠れて目立ちませんが、感染症の治療に用いられる抗菌薬が効かなくなる薬剤耐性もコロナ前から医療現場の深刻な問題でした。医療機関や介護施設で薬剤耐性菌の感染が広がり、新型コロナウイルス感染症と同様に治療薬がないため高齢者を中心に入院患者の命が奪われます。ニュースに取り上げられる機会も少なく、静かに感染が蔓延することから薬剤耐性問題は「サイレント・パンデミック」とも呼ばれ、世界で年間約70万人、日本だけでも約8千人の命が失われていると言われています。
本レポートでは、企業や政府に対して医薬品アクセス問題や薬剤耐性問題への対応を働きかける当社の取り組みについて、グローバル・イニシアチブを通じた活動を中心にご紹介いたします。
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